先生。
「タバコ…吸ったの…?」
「お前に関係ある?」
だって、タバコはやめたって。
私がいるから吸わなくても大丈夫って、先生が言ったんじゃん。
「先生、あの、今日の…「早く寝ろ」
スーツのジャケットを乱雑にソファーに投げて、ネクタイを緩める。
「ちゃんと聞いて欲しいの…」
私の小さい言葉をいつもは拾ってくれるのに…今日は拾ってくれない。
先生の返事はないけど、私は話を続けた。
「あれは事故なの。私が…「良かったじゃん」
「…え?」
「事故でも好きな奴とキスできて」
「それは…っ」
確かに、司を好きって言ったのは事実。
でも、今までの私の行動からそうじゃないってことくらい先生だってわかってるでしょ。