先生。
ニコっと笑ったお姉さんは、司を無視して、私の手を取った。
中に引っ張られて部屋に入ると、それはそれは女の子の部屋そのもの。
「わあっ…!」
私とは無縁の世界。
小さい頃、こんな部屋に憧れてたりもした。
「好きに使っていいよ」
「本当にいいんですか…?」
「もちろん!たくさん使って!」
それから司のお姉さん、由紀(ユキ)さんとたくさん話して、仲良くなった。
由紀さんは大学2年生で、お父さんの会社を手伝うために勉強中らしい。
「司どう?学校でもあんなんでしょ?」
「まあー…?」
「でもあいつ、潤ちゃんと友達になってから変わったかな」
「そうなんですか?」