先生。


私を覗き込む由紀さんは、どの角度からでも本当に可愛くて。


私を可愛いと言う由紀さんの方が、200倍可愛い。





それから司と一緒に学校へ行った。


家が真反対で、一緒に行ったことなかったから、何だか新鮮だったな。



学校に着くと「潤ちゃん、可愛い!」って、いつもは話さないような子達にも話しかけてもらえた。


司にも悪くないって言われて、由紀さんにも出会えたし、すごく良い日。



傷付いたり苦しかったりもするけど、こうやって前に少しずつでも進んでいけるんだって、そう思った。


私が、普通に染まってきているって、そう思いたかった。



なのに。



渡り廊下、隣の校舎から歩いてくるその人に、心臓が飛び跳ねる。

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