先生。
「あ!譲先生だ!おはよう!」
振り向いた先生と目が合った瞬間に、周りの音が遮断されたような、そんな気がした。
昨日も会ったはずなのに、どうしてこんなにも胸がざわつくんだろう。
「おはよ」
そう言った先生はいかにも寝起きの声。
こんなことに気づいてしまう自分が、嫌になる。
「先生、今日は…」
「なにその顔」
先生に向かって話してるのは、隣の子なのに。
なのに先生は、その子の隣にいる私に目線を変える。
「…先生?」
「校則違反なんだけど?」
「え、でもすっごく可愛い…」
「放課後生徒指導来い」
先生は冷たくそう言うと、私の横を通り過ぎていく。
「今日の先生めっちゃ怖い…しかもなんで潤ちゃんだけ…??」
「ああ…多分、嫌われてるから…だよ」