先生。
不意打ちだった、避けられなかった。
なんて自分自身に言い訳してる。
もっと、って求めてるのは私なのに。
何が悲しいのかも、もうわからなくなる。
涙が溜まった視界で、先生がボヤける。
…泣かないって決めてたのにな。
もううんざりするくらい、先生は大人なんだよね。
常に余裕があるんだよ。
いつも少し上から、私を見下ろして笑っている。
「それでどうする?いつまで耐えられそう?俺がいない生活に」
そう言って甘えた声で、馬鹿にする先生。
…悔しい。
下唇を噛む力が、ギュッと強まる。
好きになった方が負けって、こういうこと?
「自信過剰!ナルシスト!自分勝手!私は先生なんか居なくても耐えられる!」