先生。


不意打ちだった、避けられなかった。


なんて自分自身に言い訳してる。



もっと、って求めてるのは私なのに。



何が悲しいのかも、もうわからなくなる。


涙が溜まった視界で、先生がボヤける。



…泣かないって決めてたのにな。



もううんざりするくらい、先生は大人なんだよね。


常に余裕があるんだよ。


いつも少し上から、私を見下ろして笑っている。





「それでどうする?いつまで耐えられそう?俺がいない生活に」





そう言って甘えた声で、馬鹿にする先生。



…悔しい。


下唇を噛む力が、ギュッと強まる。



好きになった方が負けって、こういうこと?





「自信過剰!ナルシスト!自分勝手!私は先生なんか居なくても耐えられる!」

< 166 / 399 >

この作品をシェア

pagetop