先生。


メッセージの通知は、司からで





‘‘ どこいんの? ’’





文はたったそれだけ。



良かった。


司がこの空気を壊してくれて。



あのままだったらきっとまた、流されてしまってたと思う。



私を大切にしてくれるのは、司なんだから。


もう同じ過ちは繰り返したくない。





「じゃあね……」





それだけ言って、私は指導室から出た。



こう言う時にいつも思う。


先生は追いかけてこない。



それが、先生の中での私のレベルを物語ってる。



好き、大好き。



だけど先生といるとあの女がよぎる。


胸が苦しくて、ちっとも楽しくない。



司といる自分が好き。


素直に、心から笑える自分が。

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