先生。


そう言う司は真剣で。


その真剣さに、また涙が込み上がってくる。





「俺の可愛いわんちゃん、何でこんな泣かせんの」


「司…」





きっと、言いたいのは好きとかじゃない。



司は優しいから。


友達として、私を心配してくれてるんだ。





「あーマジで腹立つ」





そう言って司は転がってた石を蹴っ飛ばすけど、きっと大丈夫。


大人になったら高校時代の恋なんて、数ある中の思い出の1つに過ぎない。



あんな事もあったなって、笑えるようになるから。


きっと、そうなるから。



だから、もう少し我慢しよう。


恋なんて忘れてしまえばいい。



こんな感情なんて、どこかへ飛んでいけばいい。

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