先生。
そう思っていたのに。
あなたはいとも簡単に、フッと現れる。
次の日。
司の家から、学校に向かう途中の道。
司と肩を並べて道を歩いていたら、忘れたいと思った人が…
なのに会いたいと強く願った先生が…そこにいた。
「なんで…」
まだ遠くなのに、多分気づいていなかったのに。
私のそんな微かな声に反応した先生が、こっちに視線を向けた。
「無理すんなよ」
そう言って先生に見えないように、ギュッと手を握ってくれた司は、やっぱり優しい。
「大丈夫…だよね…?」
「何かあったら助けてやるよ」
弱い私が心配そうに言った時、司は何の迷いもなくそう返してくれた。
大丈夫。
大丈夫だよ…
「…何の用ですか」