先生。



3時間目からの授業をサボって、久しぶりの道を全速力で走る。



走って走って、たどりついた見慣れたマンション。


階段で駆け上がった部屋の前に立ち、思い切って扉を開けた。



勢いよく開けてすぐに感じたのは、異様な臭い。


キツいアルコールの臭いに鼻がツンとした。



玄関から見えるリビングの視界には、たくさん空いたビールの缶や焼酎の瓶と、大量の吸い殻。



この数日間、先生がどう過ごしてきたのかなんて、嫌でもすぐに想像できた。





「……先生?」





そう呼んだ声は、掠れるほど小さいものだった。



リビングに入り、ソファーの方へ目を向けた時。


思わず自分の目を疑った。





「先生……っ!!」

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