先生。
…ああ、終わった。
ドクンッと、心臓が嫌な音だった。
全て自分の過ちだってわかってた。
後悔しても、もう遅い。
汚い私が、先生といる事で綺麗になれた気がした。
そう…気がした、だけだったのかもしれない。
「元気だね」
「…え………」
あの日、初めて会った日の先生を思い出した。
今腕を掴んでいる先生は、私の引いて路地裏に隠れる。
おかげで、さっきの男はまけたみたい。
私は安心感からか、涙が溢れでた。
「っ先生………っ」
「何してんのマジで。俺じゃ足りない?だから男引っかけてたわけ?」
言葉では怒っているのに、抱きついた私をギュッと返してくれる安心感がそこにはあった。