先生。
【 譲side 】
「日付けが変わるまでには帰ってこい」という約束。
その約束の時間は、とっくに過ぎている。
ピンポーン
夜中の2時頃。
遠慮気味になったインターホン。
「やっと帰ってきたか」
座っていたソファから腰を上げて、玄関に向かう。
楽しくて時間を忘れる気持ちは、俺にもわかる。
気分良く帰ってきてるんだし、今日は怒らないでやろうかな。
なんて思っていた自分を殴りたい。
「手のかかるわんちゃん、届けにきました」
玄関を開けると潤を背負っている立花。
潤は立花の背中で寝ていて、家についたことさえ気づいてない。