先生。
私はいい子なんかじゃない。
本心だった。
心の底から叫んだ。
腹立たしくて、羨ましくて、少しでもこの子の存在を消したかった。
先生を誘惑する子なんて消えちゃえって、そう思ったんだよ。
ミラちゃんと目が合うと、水が汲んであったバケツが目に入った。
体は…無意識に動いた。
バケツを持ち上げると、真っ赤に燃え上がった炎を消すかのように、勢いよくミラちゃんに水をぶっかけた。
「え…ちょ……それは…」
「潤ちゃんさすがにやばいって…」
周りが静かになって、今まで追い詰めてた子達の驚きの顔が視界に入る。
わかってる。
私が最低だってことくらい。
綺麗にはなれないことくらい。
嫉妬にまみれてることくらい…
私は、今さら自分のしたことに恐くなってその場から逃げるように立ち去った。