先生。


私の名前を聞いて少し考えたあと、川崎玲太は軽く返事をした。





「それと悩んだ時、1人で泣くよりさっきみたいに誰かに話せした方が楽になると俺は思うけど」





そして扉に手をかけた時。


玲太が優しい声でそう言った。





「うん」





玲太に話したから、罪を認めてちゃんと謝ろうって思えた。


さっきまで消えたいって思ってたのに…不思議。





「だからもし、誰にも言えないこととかあんなら俺に言いにこい」





そしてその言葉が、どれだけ私の心を軽くしてくれたか彼は気づいてるのかな。





「適当に聞いて、適当に慰めてやるよ」


「適当かよっ」





そう言って笑うと、川崎玲太もフッと笑った。





「ほら行け」





そのあとすぐにそう言われて、私は頷き、空き教室を後にした。

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