先生。


カバンに入れっぱなしの携帯が、しつこいくらいに鳴り響く。


誰だかは見なくてもわかる。



こんな時に、私を助けてくれるのはいつもあいつなんだから。



私たち、似てるもんね…



そうわかっていても、動く気にも電話に出る気にもなれず、鳴り響く着信音を聞きながらいつのまにか眠りについた。





次の日の朝は、泣き疲れて寝てしまったのか記憶がない。


寝るのが早かったからか時刻を見れば朝の5時。



物音を立てないようにおそるおそるリビングに行けば、ご飯にラップがかけてあった。



それだけで…目に涙がたまる。



先生はまだ寝てる。


せっかく作ってくれてたご飯も食べる気になれなくて、私はそのまま家を出た。

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