先生。


「じゃあ行くか」


「うん。またね」


「おう」





チャイム5分前。


周りの流れに乗るように私は教室へ入った。



その瞬間、あれほど騒ついていた教室が一気に静まり返る。





「来たよ。性格ブス」





そう言ったのは昨日トイレにいた子の、友達だった。





「転校生に水ぶっかけたんだって?まじ最低。よく学校来れたね?」





私はあんた達みたいに、大人数で責めるようなことはしてないし。


そもそも先にイジメてたのそっちじゃなかった?



そう言おうとしたけど、クラス中の視線が私に突き刺さってて、怯んでしまう。


…こんなの、らしくないのに。



自分の席の方を見れば、机と椅子が倒されていて、本格的にターゲットは私に変わったらしい。





「なんも言えねぇのかよ、ブス」

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