先生。


ただそれだけなのに、私はいつからこんなに弱くなったのか。


うっすら目に涙の膜が張る。





「だとしても、ここに書くことじゃない」


「…はい。ごめんなさい…」





私の意識が甘かった。


高校3年生っていう自覚が無くて、ただ先生に必死で浮かれてた。



それで周りが全然、見えてなかったのかもしれない。





「ちゃんと考えてみて」





考える。


考えたことはたくさんある。



だけど、育った環境や見てきた周りを見て、私に大きな夢を持てというのは難しい。


キラキラした、輝いたものを目指すのは無理だ。



将来…なんてものに、夢を重ねるなんてできっこない。

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