先生。


「この1ヶ月、ずっと考えてた。俺の未来にも潤がいる。同じこと考えてくれてたのはすごい嬉しい」


「うんっ…そう…」


「でも…それって逆に俺が邪魔してるんだよな」





気を抜けば、きっと身体が震えてしまう。


それくらい次に来る言葉が怖くて。





「先生…」





言わないで、そう願ったのに。





「少し、距離置こう」





頭が、真っ白になる。





「嫌いになったわけじゃないし、考える時間をあげるだけだよ。しっかり自分と向き合って欲しいの」





私ためってわかってるけど、胸が苦しくなる。





「潤は学年でもトップを争うくらいの学力も持ってる。名門大学から推薦をもらうことだってできるんだよ」





そうなの…?


そんなの知らなかった…





「みんな期待してる。潤に」





嬉しいのに。


褒められて、嬉しいのに。

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