先生。
余裕ばかりの先生からは考えられない弱々しい声に、下げていた顔を上げる。
「結局、潤の為にって考えたことが潤を傷つけてダメにしていっただけだったな」
「先生…?」
もうそれ以上、何も話さなくて良い。
私の想いが溢れたら、きっと後戻り出来なくなる。
「普通を望んでたのは俺なのに、道を踏み間違えさせたのは俺だった」
「え…?」
「潤の幸せを…1番に願ってたのは俺だったはずなのに」
心臓がスピードを上げて、聞こえてしまうんじゃないかというくらい音を立てる。
「川崎と街で歩いてた時、立花と一緒にいる時…悔しいけど、絶対認めたくないって思ってたけど…」
「やだ…せんせっ……」
「すげぇお似合いだった」