先生。
いきなり図星を突かれて、思ったより傷がえぐれた。
そんな時にいつも思う。
俺は自分が思っていた以上に、潤に惚れ込んでいたんだと。
「言葉とは裏腹にそんなつもり全くないって顔してる。寂しくて会いたくて堪らないって、そんな顔」
さすが。
さんざん俺を振り回してきただけあって、よく理解してんのな。
バーテンダーに差し出されたカクテルには、俺の情けない顔が映ってた。
あり得ないペースで酒は進んでるはずなのに、なんだこれ、全然酔えねぇ。
「俺から離れていくはずないってどっかでたか括ってた。俺といれば幸せになれるって」
あぁ、やっぱ酔ってんのかな。
この女にこんな話するなんてさ。