先生。
「前は手に取るようにわかってた潤の考えも、最近はよくわかんなくて、同級生といる方が楽しそう…とか…」
話してる途中に、川崎と楽しそうに歩く場面が蘇って言葉が詰まる。
本当はすぐにでも連れ去りたかったけど、教師面して、精一杯の強がりだった。
俺から潤は奪えないなんて、今思い出しても笑えてくる。
自信なんてなくて、そう言葉にすることでしか安心できなかった。
そう言った直後の潤の涙ぐんだ顔が、また強く傷を叩きつける。
その時にどれだけ自分が自惚れてたかに気づいた。
制服姿の2人の後ろ姿を見て、初めて俺が負けたって気づいた。
「それで?その子の方が潤に合ってるとか言ったわけ?」