先生。


「私、○○大学に合格したよ!ママの知らないところでたくさん強くなったよ!」





ああ、笑えてる。


心の底から‘‘ママ’’に笑える日が来るなんて。





「…生んでくれてありがとう!私のお母さんでいてくれてっ…ありがとう!」





ママは唇を噛み締めて、堪えられなかった涙を流した。


それを誤魔化すように涙を手早く拭って、無理やり笑顔を向けてくる。





「いつもみたいにババアって言いなさいよっ…」





「…潤。またね」





それ以上は何も言えないのか、言葉を詰まらせて前へ進んで行った。



‘‘さよなら’’じゃなくて‘‘またね’’その言葉は、これが最後ではないことを表す。


その‘‘また’’が来るまでずっと、ママの帰りを待ち続けよう。

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