先生。


「……んっ、せんせ…」





息が続かなくなって先生に訴える。


やっぱり先生が目の前にいることが嬉しくて、息をするのを忘れるのは私の癖。





「苦しい方が好き?」





なんて悪魔の笑顔。


でもそんな笑顔が好きだなあって。





「意地悪」


「そのほうが嬉しいくせに」


「ふふっ、どんな先生も大好き」





私がそう言ったら、先生は耳元に唇を寄せて囁いた。





「いい子だから、これあげる」





小指に冷たい感覚がして、それを手に取る。





「これ…」


「薬指はまだ早いから、今はこれで我慢して?」


「先生…ズルすぎるよ…っ!」





こんなの、嬉しいに決まってるじゃないですか。

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