先生。
「将来の夢、俺のお嫁さんなんでしょ?」
「…だって、本当にそれしか思いつかなかったんだもん」
あの時、先生は怒ったけど、私は本気だったから。
「でも、今はちゃんと大学も決まったし…」
「じゃあ、もういいの?」
「や!そうじゃなくて!」
「冗談。ちゃんと叶えてあげるって」
小指にハマるピンキーリングを先生と重ねて眺めて。
それだけで頬が緩んで広角が上がってしまう。
「あっ」
「なに?」
「ちゃ、ちゃんと言ってほしい…ママには言ったけど、私は言ってもらってない…」
拗ねた子供みたいに、先生から貰った指輪をハメたり外したりしながらそう言う。
「結婚しよう?」
スラッと出てきた甘い言葉にドキッ、でしたけど…
「な、なんか軽い!もう1回!」