先生。
包帯を巻きながら、そう言う先生は私を見ていない。
期待した自分が馬鹿だ。
…本当に本当に大バカだ。
「よし、できた」
「ありがとう…」
足の傷なんかより、私は心の方がよっぽど痛い。
痛くて、耐えれなくて、どうにかなっちゃいそうなのに。
先生が包帯とか救急箱を直している間に、私は医務室を後にした。
出るとすぐ、ドアの横の壁にもたれて立っている司がいて。
「大丈夫?歩けんの?」
「だい…「大丈夫だから、お前は戻れ」
私を心配してくれている司に、先生の当たりは相変わらずキツい。
「もうみんな食堂いるし、連れて行きますよ」
「聞こえなかった?大丈夫って言ったんだけど」
ねえ。
司もわかるでしょ?
先生って、その気もないのにすっごく思わせぶりなんだよ。