先生。


カードキーを貰えばいい話だけど、消灯時間過ぎてるし相当怒られる。



今日何回怒られているかわかんないし、さすがにそれは避けたい。


譲先生もいるし…



廊下をウロウロして、ホテルの部屋が並ぶ1番奥に辿り着いた。


そこは非常口になって、ガラス張りの所に立ってる人影が見える。



幽霊かな…なんて呑気な事を考えていたけど、近づけばもっと怖い人だった。



先生…って声をかけようとして、やめた。


誰かと、電話してるのに気付いたから。





「え、なんで今日?…うん」





すごい甘くて、優しい声。


きっと彼女なんだろうな。





「俺も会いたいよ?でも今からは無理なの」





苦しいほどに心臓が叫びをあげてる。


そんなワガママな彼女、捨てちゃえばいいのに。

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