先生。


そんなに彼女が大切なの?


好きになってもらえないのに…?



私の横を通り過ぎた先生は、一度も振り返らずに、駆け足で彼女の元へ向かっていった。


見えなくなった先生の後ろ姿を思い出しては、目に涙が溜まっていく。



あー…ヤバイな…これ。


そろそろ本当にやめないと…



…先生から脱げ出せなくなっちゃう。





「先生、私…先生のこと好きなんだよ…」





そんな事言っても、先生は振り向かないし戻っても来ないのにね。



違和感を感じて、頬に手の甲を当てれば少し濡れていた。


あー…涙流しちゃったんだ、私。


情けな…













あれから先生は帰って来ないし、司の部屋もわからない。


だから仕方なくカードキー貰いに行ったけれど、もっと早く言えって結果的にめちゃくちゃ怒られた。



でも、何も感じなかった。

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