先生。
なにも言わなくても、司は私の手を優しく引っ張る。
考えてくれていたのか、初めに腕を引いて連れてきてくれたのは映画。
「あー!本当に感動した!」
「うん。俺も」
「あんた寝てたでしょ!」
「あはっ」
そんな間も繋がれている手は、いつのまにか違和感がなくなっていった。
司といると、何もかも楽しくて、何もかも忘れられる。
映画を見終わったあとは、近くにあるショッピングモールでショッピングもした。
「あ!これ欲しい!」
「似合わねー」
「はあ!」
色んなお店を見たけど、最後に来たのは少し大人の宝石が並ぶお店。
司がそこに入っていったから、私も入った。