先生。


「ラッピングお願いできますか」


「かしこまりました」





スムーズに買い物を進める司は、なんだかかっこよくて。


時々、ギュッと握り直す手にもドキッとしたりした。





「ありがとうございました」





お会計やラッピングが済んで、店の前で待っていた私のところに司はやってきた。





「ほらよ」


「ねえ?本当にいいの?」





差し出された小さいペーパーバックは、とても可愛くて。


私みたいなのが持つのには、もったいない。





「だから元気出せ」


「え?」


「行くぞ」





これは、司なりの友情の証なのかな。


私、友達って思われてるんだ。





「うん!ありがとう!」





その嬉しさと、ネックレスをもらった嬉しさと、司とこれからも仲良くしたいという気持ちは、誰にも負けないと思った。

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