先生。
私の恩師でもある徹さんに、軽々しく挨拶する司をゴツンと殴る。
「いって!!」
「いいんだよ潤ちゃん」
だけど徹さんは優しいから、司のことには何にも触れてこない。
「じゃあ徹さんまたね!」
「うん。たまには連絡してね?」
「はい!」
お仕事忙しいからって遠慮してたけど、今度電話してみよう。
「で?本当はなに?」
徹さんと別れると、手を握ったままの司がそう聞いてくる。
「…お店の常連さんだった人」
「見かけによらずってやつね」
「見かけ通りいい人だよ」
「まあ確かに。気配りもできる大人の余裕あるな」
「でしょ?誰かさんとは大違い」
「俺のことかな?」