先生。
「…そうみたいですね。私はすぐ寝ちゃったから先生が帰ってきたのわからなかったです」
お得意の愛想笑いで、先生に微笑みかける。
もし先生が覚えてないフリをしているとしても、それは自分に都合が悪いから。
だけど私は責めるようなことはしない。
「昨日楽しかった?立花とデート」
「んふっっ!!!」
先生が作ってくれたトーストを口に入れた時、キッチンから聞こえた声に思いっきりむせた。
「私言ったっけ…?」
「ううん、見た。2人で手繋いでるのも」
先生も彼女といたんだ。
いや、でも約束破られたんだよね…?
…じゃあ待ち合わせの時か。
「そうなんだ…楽しかったですよ」
「ふーん」
「先生は?」
全部知っているのに、意地悪してごめんね先生。