先生。


私のこと呼び出したくせに、他の子と約束してたって何。


特別だって勝手に優越感に浸ってたのに、急に現実に戻された。



でも、私だって生徒の1人だもんね。


別に特別なんかじゃない。





「あれ、夏目はもう帰って大丈夫だよ?」


「失礼しましたっ!!」





ニコニコ笑う先生の顔にも、後から来た女の子にも腹が立って強めにガタンと扉を閉めた。



それに自分に告白してきた子と、2人きりにならなきゃいけない約束って何?


そういうところが思わせぶりなんだよ。


全然気付いてない。



もう…なんて言うんだろう、この気持ち。



先生から彼女さんの話を聞いた時にも、心がモヤモヤして雲がかかったみたいに暗くて沈んだ感情。


普通じゃない私には考えてもわからない。

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