エリート弁護士は独占欲を隠さない

圧倒されていると、カチャッとドアが開く音がして九条さんが顔を出した。


「体調はどうだ?」
「大丈夫です……けど、なにか着てください!」


髪から水滴を滴らせ、なぜか上半身裸で出てきたので背を向ける。


「あぁ、悪い」


九条さんが謝りながら近寄ってきたので振り向こうとすると、ふわっとうしろから抱きしめられてガチガチに体が固まった。


「なにしてるんですか?」
「お前、抱き心地最高だなと思って。今日から俺の抱き枕にならない?」
「な、なりません!」


びっくりしすぎて声が裏返る。
なに言ってるんだか。


「残念だな。ぐっすり眠れるのに」


彼はそう言ったあと、ようやく解放してくれた。
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