【短】好きすぎてむかつく (男目線)


止まった演奏。


驚いて少しだけ肩を揺らし、こちらを振り向いたミー。


「え、なに?」


「…」


やばい。


まじで細い…。


折れそうなほどに。


ちゃんと飯食ってんのか?


「…やっぱむりだわ」


「なにが?」


「…誰にも、渡したくねえ」


「なんの話し」


「…俺と付き合って、ミー」


「…」


声が…かすれた。


よかった、これだけ近いから、ちゃんと届いたはずだ。


…って、なんで抵抗しねえのこいつ。


抵抗しねえなら、このままでいるぞ。


数秒後、口を開いたミー。


「失恋したからって、彼女ほしさに言うのやめてくれない?」って。


ふざけんな。


って思った。


思わず腕に力が入る。


だれに失恋したと思ってんの?


彼女ほしさ?


ふざけんなよ。


ミーしか、ほしくねーよ。


ミーだけなんだよ。


「ミーのこと好きすぎて、
むかつくんだよ…っ」


どうにか、してくれよ。

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