恋する剣士
少し考えた
過去の後悔を消せる
しかし、浪士組の組長という役職上
その選択は、仲間を危険にさらす恐れもある
そんな2人の間に、土方が割り込む
「この捕り物は、お前が仕組んだんだろ?
逃げたいなら、逃がしてやってもいい
だが、条件がある」
視線は落としたまま、明がクスッと笑う
「烝君を連れて行け、でしょ」
土方がニヤリと笑う
「仲良くやってんじゃねぇか、あ?」
「貴方、使えるね」
「そりゃ、どーも」
「使うのも上手い」
「俺は、仲間に恵まれてっからな」
「じゃあ、烝君を借りる」
明は、スルリと縄を抜けた
そして、懐から出した布で顔を隠し
「烝君!行くよ!」
チラリと天井に視線をやり
平隊士が大勢いる方へ走って行き
ひらりと交わして、消えた
「なあ、永倉
アイツは、何者なんだろうな」
「さぁな」
捕縛者が逃走したと大変な騒ぎになった
引き取りに来た会津藩士に
「また捕まえるだけのことだ」
平然と言ってのけ
咎めも恐れない
そんな土方に会津藩士の方が負けた
「そなたに一任する」
過去の後悔を消せる
しかし、浪士組の組長という役職上
その選択は、仲間を危険にさらす恐れもある
そんな2人の間に、土方が割り込む
「この捕り物は、お前が仕組んだんだろ?
逃げたいなら、逃がしてやってもいい
だが、条件がある」
視線は落としたまま、明がクスッと笑う
「烝君を連れて行け、でしょ」
土方がニヤリと笑う
「仲良くやってんじゃねぇか、あ?」
「貴方、使えるね」
「そりゃ、どーも」
「使うのも上手い」
「俺は、仲間に恵まれてっからな」
「じゃあ、烝君を借りる」
明は、スルリと縄を抜けた
そして、懐から出した布で顔を隠し
「烝君!行くよ!」
チラリと天井に視線をやり
平隊士が大勢いる方へ走って行き
ひらりと交わして、消えた
「なあ、永倉
アイツは、何者なんだろうな」
「さぁな」
捕縛者が逃走したと大変な騒ぎになった
引き取りに来た会津藩士に
「また捕まえるだけのことだ」
平然と言ってのけ
咎めも恐れない
そんな土方に会津藩士の方が負けた
「そなたに一任する」