恋する剣士
片手で体を起こし、熱の怠さに目を瞑る
再び目を開け、慶喜の制止を振り切ると
フラフラしながら、部屋の前の廊下に座った

柱に寄りかかり、目を閉じる



「姫… 頼む
安静が必要なんだ!しっかり休んでくれ!」










明は、目を開け慶喜を見る



「婚約を解消して下さいませんか?」














「……嫌だ」










「ならば… ひとりにして下さい」







侍女達が、おずおずと部屋を出る




「これで良いか? さあ、部屋で休んでくれ」


「昴に会いたい…」



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