恋する剣士
「〝あかる〟だろ」

「子供の頃ちょっと呼ばれたけど
今聞くと人の名のような気がする」

「皆、アキラって呼んでたもんな」

「そうだね」


「明 今日は、この部屋で寝てくれ」

「泊めてくれるの?」

「それ、熱が出るような怪我やで?
俺が看病するさかい 心配せんでええ」

「…烝君 こっちの人なんだ」

「せやで」


明が視線を落とす


「新八君の知り合いだからって、信用しすぎじゃない?
長州なら、貴方達の情報は、高く売れるんだよ?」


「君は、そんなことしないよ」


山南が微笑んだ



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