恋する剣士
藤堂が素早く布団を敷いた


「疲れただろ!
後で食べ物持って来るから! ほら! 寝な!」


「寝間着貸してよ」


背丈が同じくらいなので、藤堂が予備の寝間着を渡す

袴の紐に手をかけたところで

「また!!! あかんて!!!」

「襲うの?」

「襲うわけないやろ!!!」


だったらと脱ごうとする明を止めたのは
斎藤一だった


「男所帯で淫らに肌をさらすな
襲われても自己責任だ」


「そう なら、襲った人が返り討ちに合うのも
自己責任ということで」


構わず脱ごうとしたが、手を止めた



「貴方達が見なければいいんじゃないの?」




ハッと気がつき、皆が慌てて部屋を出る





ーーー面白い


純粋なこの男達に対して、警戒心は最初からなかった









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