恋する剣士
会津藩のお尋ね者が明と桂だと確信し

近藤派が困惑する


向かってくる会津藩士に無表情の明が
まったくの無抵抗で縄をかけられていく


これで捕り物が終わりかと思われたが
逃げたはずの桂が戻り、明の廻りにいる会津藩士を蹴り除けた


「アキラ!縄を脱けろ!」

「小五郎君… いいのに…」

「浪士組ならいざ知らず、会津にアキラを捕られるのは、我慢ならぬ!!」


小さく息を吐き

「面倒くさい」

そう言い、明が笑う

縄をスルッと脱け



「小五郎君が捕まっても助けないよ」

「わかってる」



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