恋する剣士
誘いを断り、部屋の入口まで進んだ明が立ち止まる


「鴨君」


少し顔を芹沢に向け


「評判悪いよ?気をつけな?」

「ふんっ! 要らぬ世話だ!」

「組の存在を世に知らしめる為なら
鴨君のやり方は、味方も敵になるよ」

「ほぉ-、お前がそのような口をきくとはな!
アキラ、其方こそ… 評判悪いぞ?
敵に心を奪われたとか?」

「敵…かあ~ まぁ、そうなのかも」



少し口角を上げ微笑むと明は、部屋を出て行った




ご機嫌に酒を飲み直す芹沢に
土方が小さくため息を漏らすーーーなんなんだよ…





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