恋する剣士
翌朝





芹沢派が何者かに暗殺されているのを発見し


「…やはり」



山南が眼鏡をあげる


意味がわからないという、皆の視線に土方が答えた




「他人事のように新選組の先を語っていた
そこに自分がいない事を悟っているようだったし
あんなに楽しそうに酒を飲む芹沢さんは、見たことがなかったからな」


「これから…  改心して…
芹沢さんとも、本当の仲間になれたのによぉ」



1番最初に泣き始めたのは、近藤だった

何も言わず

ただ悔しそうに拳を握り締め、男泣きした



もっと早く話し合いをしていたら
そんな後悔が
彼らの気持ちをより強く結びつけた





この仲間は一人も、欠けてはいけない




芹沢の教えをそれぞれが胸に刻んだ

















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