恋する剣士
全員が、桂へと視線を釘付けにする


「あまり、物事を知らないというか
世間ずれ… と、いうか…
思考が普通じゃないんだ」


回りくどい言い方をする桂


「具体的に」


気長で穏やかな山南が眼鏡を手で上げながら言う



一呼吸置くと桂は、話始めた



「俺の連れが、怪我をした鳥を保護してね
カゴで飼うことにしたんだ
ずいぶんと弱っていた鳥を明は、カゴから出した
結果、鳥は死んでしまった
連れは、怒って明に詰め寄った
どうしてカゴからだしたのか聞くと
『可哀想だから』と答えたんだ
俺も、連れも、何も返答出来なかった」


桂が、一つ息を吐き



「鳥が死んで、明は落ちこんでいたよ
人と思考が違うことを自覚しているらしくてね
カゴにいれば死ななかったのかと聞かれた
酷い怪我だったから、わからないよと答えたら
なら、良かったと笑ってね
ああ…この子には、たくさん教えることがあるなと
色々教えていたら、明も良く話をしてくれるようになった」



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