君の残り時間を僕にください
5年前、彼女と出会った。
看護師6年目に入り
彼女は常に忙しそうだった。
「よろしくお願いします」
彼女の笑顔に、この頃から僕は
心を奪われていたのかもしれない。
レントゲン技師として働いていた僕は
彼女の働く病棟によく出入りしていた。
ポータブルといって、動けない患者の
ベッドサイドに行ってレントゲンを撮るのだ。
病棟はとてもバタバタしていて
どんなに重症患者でも管が繋がれてても
レントゲンに立ち会ってくれる看護師は
まずいない。
でも彼女は違った。
毎回、体の向きを変えたり
板のセットを手伝ってくれていた。
看護師6年目に入り
彼女は常に忙しそうだった。
「よろしくお願いします」
彼女の笑顔に、この頃から僕は
心を奪われていたのかもしれない。
レントゲン技師として働いていた僕は
彼女の働く病棟によく出入りしていた。
ポータブルといって、動けない患者の
ベッドサイドに行ってレントゲンを撮るのだ。
病棟はとてもバタバタしていて
どんなに重症患者でも管が繋がれてても
レントゲンに立ち会ってくれる看護師は
まずいない。
でも彼女は違った。
毎回、体の向きを変えたり
板のセットを手伝ってくれていた。