向日葵だけが知っている
「さくらだったら安心だけど…」
「…あれがあのさくらさんの妹?…残念だわ。」

何度も何度も声が聞こえる。うるさい。うるさい。
でも…何度も何度も聞こえる。

「…まり…」
ん?
「…ひまり。」

「へっ。」

顔をあげると美千留がいた。ぼんやりしている間に、どうやら教室についていたようだ。
「ごめん、ぼんやりしてた。」

「…大丈夫?」
< 17 / 252 >

この作品をシェア

pagetop