先生はめんどくさがり。
「……いらない…」
私はそう言うのに、先生はおかまいなしにまたトリュフを口に入れた。
…もう本当に溶けちゃいそう。
トリュフが入ってきて、またすぐに入ってきた先生の舌。
甘すぎて溶けちゃうよ…
「今日の恋ちゃんチョコより甘くない?」
私の口から、先生の口に移ったトリュフ。
それを食べながらそう言って馬鹿にする先生の腕の中に、私は倒れ込んだ。
足がフラフラして、体がフワフワして、もう立ってらんないよ。
「だって先生が…」
そう言うけど、もう上手く頭が回らない。
あー…本当にどうしようもないよ。
「一緒に帰る?」
先生は私を支える程度で、私がソファに座ったままの先生に倒れ込んでいる感じ。
顔は見えないけど、今は多分もう冷たいいつもの先生。