先生はめんどくさがり。
「そんなこと…絶対ないよ…」
「そうかな?」
そう言って先生は親指で、私の唇をなぞる。
「唇、塗り直したろ?」
出かける前に先生が唇舐めるから、ほとんど剥がれちゃって塗り直した。
「それにオフショルなんか着ちゃってさ、男誘いにいってる格好じゃねえの?」
今度は指が鎖骨に落ちる。
「もし襲われて、そんなつもりじゃなかった。なんて言っても通用しねーよ」
先生は、私の腕を強く掴むとそのまま床に押し倒した。
「せんせっ…」
「なに?床でおかしくなるくらい抱いて欲しい?」
「やっ…!」
「俺、言ったよな?独占欲強いよって。本当にわかってる?」
「ごめん、なさっ…」
泣くのはずるいってわかってるけど、先生が怖い。
それに私が合コン行くつもりだったって疑われてるみたいで嫌だ。