先生はめんどくさがり。



って、思ってたのも束の間。





‘‘急に接待入って、遅くなる。

ご飯はいらない’’





って。





「今日も1人かあー…」





私の声が、先生に届くはずもない。



早く帰ってくるって約束したのに。





お昼前にきたメッセージを確認して、1日お休みだった私は、啓太に会いに行った。


まあ大学も同じだし、久しぶり感はゼロなんだけど。





「しょうがないんじゃん。忙しいんだったら」


「だよねえー…」





大きなショッピングモールに来て、カフェに入った。


今は、愚痴を聞いてもらってる途中。





「ご飯作って待ってよっかなあ」


「ご飯いらねーって言われたんだろ?」


「そうだけど…」


「うち来る?」


「え?」


「今日はお袋も親父もいるし、久しぶりに来いよ」

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