先生はめんどくさがり。


「行く!!!」





そうして、夜は久しぶりに啓太の家にお邪魔した。


向かいにある私の家にいたパパも呼んで。





「恋ちゃん、本当綺麗になったわね」


「そう?」


「お姉さんになったなぁ」





久しぶりに会った啓太のお父さんとお母さん。


私をべた褒めしてくれるから、何だか気分も紛れる。





「啓太がいない時でも、いつでも来てね」


「うん!」


「恋ちゃんみたいな娘ほしかったなー」





大人組はお酒が入り、少し騒がしくなったところで私は啓太と外へ出た。



少しヒンヤリ涼しい帰り道。


肩を並べて歩く。





「久しぶりだな。こんな風に歩くの」


「だね」





制服を着てた頃は、飽きるほど一緒にいたのに。

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