御曹司様の求愛から逃れられません!
【着いたからおりてきて】
メッセージを見てすぐにエントランスへ向かうと、黒のスポーツカーに絢人さんが寄りかかっていた。
「絢人さん!」
「真夏、久しぶり」
待っていた絢人さんのあまりの格好良さに、ヒールの靴が一歩後退りをしていた。
今日の彼はいつもと違うネイビーのスリーピーススーツに、シルバーのネクタイ。同じ色のチーフがポケットから見えていて、どこの王国の貴公子かというほどの眩しさだ。
彼は私を見て、腰を上げた。
「可愛いね。似合ってる。……このまま誘拐したいくらいだな」
手をひとつ取ってそんなことを言う王子様に、私はただ熱くなるしかなかった。
「み、見慣れてるんじゃないですか、ドレスアップしてる女性なんて」
可愛くないことを呟くと、絢人さんは物欲しそうな瞳で私のセットされた髪を崩さずになぞる。
「真夏のは見慣れてないよ。すごく可愛い。お姫様みたいだ」
すでに夢見心地で車に案内されると、運転席には樫木さんが乗っていて私は目をパチクリさせた。
なんで樫木さんが? 私の心の中の声が運転席にも聞こえたらしい。
「そんなに目立つ格好で電車に乗られては困ります。ただでさえ、破談の件で色々と揉めているのですから。誰かに見られないよう、僕が送迎します」
「だと、さ」
メッセージを見てすぐにエントランスへ向かうと、黒のスポーツカーに絢人さんが寄りかかっていた。
「絢人さん!」
「真夏、久しぶり」
待っていた絢人さんのあまりの格好良さに、ヒールの靴が一歩後退りをしていた。
今日の彼はいつもと違うネイビーのスリーピーススーツに、シルバーのネクタイ。同じ色のチーフがポケットから見えていて、どこの王国の貴公子かというほどの眩しさだ。
彼は私を見て、腰を上げた。
「可愛いね。似合ってる。……このまま誘拐したいくらいだな」
手をひとつ取ってそんなことを言う王子様に、私はただ熱くなるしかなかった。
「み、見慣れてるんじゃないですか、ドレスアップしてる女性なんて」
可愛くないことを呟くと、絢人さんは物欲しそうな瞳で私のセットされた髪を崩さずになぞる。
「真夏のは見慣れてないよ。すごく可愛い。お姫様みたいだ」
すでに夢見心地で車に案内されると、運転席には樫木さんが乗っていて私は目をパチクリさせた。
なんで樫木さんが? 私の心の中の声が運転席にも聞こえたらしい。
「そんなに目立つ格好で電車に乗られては困ります。ただでさえ、破談の件で色々と揉めているのですから。誰かに見られないよう、僕が送迎します」
「だと、さ」