御曹司様の求愛から逃れられません!
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「……真夏っ、真夏っ……可愛い……」

何分経ったのか。
私は何をやっているんだろう。小刻みに揺れる景色を見つめながら、呆然とされるがまま身を委ねていた。

抗えないほどの気持ち良さの波が何度も襲ってきて、彼の腕の下で、彼のものにされたのだと自覚する。

繋がってからは、抵抗など一切できなかった。
絢人さんも確信している。またなし崩しから始まったけれど、これはもう合意の上だとバレている。例えば、今止められたら困るのは私の方だからだ。

「あっ、絢人、さんっ……」

こうして誰もが彼の手に堕ちていくのだろう。欲しいものは何でも手に入る人だもの。

「真夏……好きだ、真夏っ……」

嘘ばっかりの唇。
それはまるで媚薬のように甘い言葉ばかりを紡ぎ、私を惑わせていく。……必死に拒否してきたけど、もう無理だ。

嘘でもいい。この腕の中から抗えない。

「絢人さんっ……」

「んっ……?」

「キス、してくださいっ……」

これ以上は甘い嘘に溺れそうになるから、彼の首に手を回し、引き寄せてキスをせがむ。
彼は体を震わせて、額と額をつけた。

「なんだそれ、可愛いな、本当にっ……」

「……早くっ」

もう唇の中の温度は同じだった。絡み合いながら、夢心地の気分と、お酒が抜けて自己嫌悪に陥る予感に身を浸していた。
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