御曹司様の求愛から逃れられません!
笑顔を崩さずに言ったつもりだったけど、絢人さんは納得がいっていないように見えた。迫ってもこないし、出ていくこともしない。じっと見つめ合うだけの時間が過ぎていった。
「……じゃあ、俺のものになってくれんの、真夏。俺のこと好き?」
「そうですね、好きです」
この返しは彼の期待したものとは違かったらしい。ムッと口を曲げてしまった。
瞳を潤ませてウットリとしても良かったんだけど、私はそういう演技はできない。
「本当に?本当に好きなのか?……なんか、全然、手応えがないんだけど」
「そんなことないですよ。ふふ、いつも自信満々に迫ってくるのに、急にどうしたんですか?」
口に指先をあてて笑うと、絢人さんの表情は少し明るくなった。
「……もう樫木と飲みに行くなよ。というか、俺以外とは禁止だ」
「はい。……でも、樫木さんのこと許してあげてくださいね。絢人さんのことを思っての行動みたいですから」
絢人さんは髪をかきあげながら、「ああ」とため息をついた。腰掛けているベッドがギシ、と音を立てる。
「知ってるよ。アイツ、俺のこと好きすぎて頭おかしいからな。あれでバレてないと思ってるんだから重症だ」
それを聞いて安心した。やっぱり、絢人さんは人をよく見てる。
嫌がっているようで樫木さんを遠ざけないし、ふたりの絆のようなものを私も感じた。
「……じゃあ、俺のものになってくれんの、真夏。俺のこと好き?」
「そうですね、好きです」
この返しは彼の期待したものとは違かったらしい。ムッと口を曲げてしまった。
瞳を潤ませてウットリとしても良かったんだけど、私はそういう演技はできない。
「本当に?本当に好きなのか?……なんか、全然、手応えがないんだけど」
「そんなことないですよ。ふふ、いつも自信満々に迫ってくるのに、急にどうしたんですか?」
口に指先をあてて笑うと、絢人さんの表情は少し明るくなった。
「……もう樫木と飲みに行くなよ。というか、俺以外とは禁止だ」
「はい。……でも、樫木さんのこと許してあげてくださいね。絢人さんのことを思っての行動みたいですから」
絢人さんは髪をかきあげながら、「ああ」とため息をついた。腰掛けているベッドがギシ、と音を立てる。
「知ってるよ。アイツ、俺のこと好きすぎて頭おかしいからな。あれでバレてないと思ってるんだから重症だ」
それを聞いて安心した。やっぱり、絢人さんは人をよく見てる。
嫌がっているようで樫木さんを遠ざけないし、ふたりの絆のようなものを私も感じた。